新潟県でのリフォームの特徴

南北に長く、更には海岸部・平野部・山間部と地理的、気象的にも異なる特性を持った新潟県では一言で語れない住宅の特徴があります。新しい省エネ基準でも全国を気候別に8区分した地域割りの中で3~5地域が割り当てられており、一つのくくりで語ることはできません。
ただし、基本的には北国型の住宅が適していると考えられますので、もし建築後30年以上経った住宅であれば、外部に面した屋根(天井裏)・壁・床下に断熱材を充填したり、開口部に断熱性能の高いサッシを取り付けることは快適性を格段に向上させ省エネ性にも大きく貢献します。
豪雪地であれば耐雪荷重を無視した計画は不可能ですし、新潟市のような海岸部であれば積雪よりも強風に対する備えも大切です。夏季の日照時間が全国有数の長時間であるという特性からは日射取得熱のコントロール(夏は遮り、冬は積極的に取り入れる)や通風を考慮した窓の配置なども省エネ効果としては有効になるでしょう。
いずれにしろその地域の特性をよく知っている施工業者(もしくは設計事務所)によく相談をすることが後悔のないリフォーム工事を完成させることにつながります。
新潟県には戦後植林された杉林が多くあり、林業の衰退から手つかずになっているものも多いことが現状です。地産地消の原則はその地域の環境を守ることでもあります。積極的な県産杉(越後杉というブランドもあります)の使用も大切なことと考えます。

(記事提供元)
有限会社 高橋工務店
高 橋 達 平
一級建築士
増改築相談員

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