リフォームをしたいと思いましたらどのような行動を起こせばよいのでしょうか。どのようにリフォームをすればご自分たちの要望が達成できるのか、予算・資金のこと、施工業者の選び方、工事中の生活など分からないことや不安なことがたくさんあるのではないのでしょうか。ここでは一般的なリフォーム工事の流れを簡単に説明し、別の「リフォームのポイント」記事で施工業者選定等のお話をしたいと思います。
リフォームの目的の明確化、要望事項のランダムな書き出しなどをしてみましょう。
施工業者の候補を選定します。(単独指名、複数指名) ※1
施工業者に要望を説明するとともにインスペクション(住宅診断)を含む現地調査が行われます。工事の種類・部位によっては家の中に他人を入れることになりますが、業者は慣れているものと割り切っていただくことも必要になります。
設計提案・概算見積書の提示を受けながらイメージを具体化し、相違点や新たな要望などを伝えます。資金計画についての質問もしてください。
修正案の提示を受けさらなる説明や打ち合わせを加えたり、必要に応じてショールームや完成住宅の見学に行くことにもなります。打ち合わせは納得のいくまで数回繰り返されます。
数社より見積もりを取っている場合など見積書の内容を検討します。
内容については第三者のアドバイスを受けることもできます ※2
融資を受ける場合、金融機関へ事前の相談に行きます。
施工業者が決まりましたら連絡をします。残念ながら不選考となった業者へも連絡をしてくださいね。
規模の小さな工事でも工事の内容が明確になった契約書を作成して契約をします。工事金額や期間によっては契約金(内金)を支払う場合もあります。
建築確認等諸官庁への申請業務(必要な場合)、設備機器の機種・色・柄等の決定等着工前の打ち合わせ、近隣への挨拶等があります。工程表の提出を受けます。
融資を受ける場合、工事請負契約後に金融機関(労金等)へ正式な申し込みとなります。
追加変更工事が発生する場合金額が変更になるかをその都度確認しましょう。竣工検査を行います。手直し工事等が必要になることもあります。
手直し工事等が完了したことを確認してから引き渡しを受けます。リフォーム工事の場合施主様が住みながらの工事が多いので引渡しがいつなのかが不明瞭になりがちです。引渡書を受けることもけじめになります。残金の支払いもこの時期です。
引渡し時には顕在化していなかった不具合が起きる場合もあります。
(一概に手抜き工事とは言い切れない場合も)定期的な点検のスケ
ジュールを確認します。
ざっとこんな感じでリフォームが進んでいきます。すべての工事がこのフローのように進むわけではありませんが、一番大切なことはお施主様とリフォーム業者がよくコミュニケーションをとって信頼しあうことです。お施主様は建築の専門家ではありませんから思いがうまく伝えられない場合も多くあると思いますし、業者の中には自分は技術専門で施工力はあるのに話すことは苦手などと思っている方もいるかもしれません。そのようなマッチングの悪い場合、多少コストはかかりますが設計事務所にコーディネートをお願いすることも一つの方法ではないかと思います。
※1、※2に関しては「リフォームのポイント」記事で詳しく掲載しています。