残代金を支払い、物件の引渡しを受ける

契約書にある約束事がすべて満たされているのかを確認した上で、残代金を支払い、物件の引渡しを受けます。

・残代金を支払い、物件の引渡しを受けます

現地での最終確認が終わり、物件の引渡しに向けたすべての準備が整ったら、残代金を支払い、物件の引渡し(これを「残金決済及び引渡し」と言います)を受けることになります。
買主は売買代金から手付金の額を除いた残代金すべてを支払い、売主は所有権移転登記の申請と、物件の引渡しを行います。

・所有権移転などの登記手続きは、司法書士にお願いします

残金決済と同時に行われるのが、売主から買主への所有権移転登記や、住宅ローンを利用する場合の抵当権設定登記です。これらの登記申請は、司法書士があなたから必要書類一式を預かり、代理人として法務局へ提出することになります。
登記が完了したら、「登記識別情報通知書」と「登記完了証」を司法書士から受け取りますが、これらは紛失したり破損した場合でも再発行されませんので、大切に保管するようにしてください。

「残金決済及び引渡し」手続きの流れ

・登記記録の確認
司法書士が決済当日の登記事項を確認し、契約時と異なる権利変動がないかどうかを確認します。

・登記申請手続き
司法書士が必要書類を確認します。また、売主・買主は司法書士へ登記申請にかかる委任状を提出します。

・融資実行
登記の関係書類がすべて整ったことを確認してから、住宅ローンの融資の実行をします。

・残代金の授受
買主が残代金を支払います(通常は振込み)。売主は入金を確認した後、領収書を買主へ渡します。

・諸費用等の清算
固定資産税等の清算金や、マンションの場合には管理費、修繕積立金等の清算を行います。司法書士へは登記費用を支払います。

・書類等の引渡し
建築確認通知書や検査済証、マンションの場合、管理規約などが関係書類の原本を売主から受け取ります。

・物件の引渡し
鍵の引渡しを受けた後、「売買物件引渡し確認書」に署名・押印します。

・仲介手数料の支払い
最後に宅建業者へ仲介手数料(残額)を支払えば、決済は無事終了です。

 ――住宅ローン利用の場合、火災保険への加入は必要――
 ――地震保険の加入も検討しよう――

(この記事は新潟県宅建協会から提供されています)

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